
【商品番号】M236
【径】約8.0㎝(持手込み 約10.5〜11.5㎝)
【高さ】約7.5〜8.0㎝
【容量】満水時 約260ml(8分目 約200ml)
【色目】青
【素材】陶器
【電子レンジ】○
【食洗機】△
【直火】×
【オーブン】×
【作家名】出嶋 正樹
【作家情報】
1978年 広島市生まれ
2004年 京都府立陶工高等技術専門校 卒業
2004年 陶芸家・松崎健(益子)に師事
2012年 広島県廿日市市にて築窯・独立
2015年 益子国際交流協会 海外派遣事業にてMaze Hill Pottery(ロンドン、リサ・ハモンド主催)に留学
同年 ソーダ焼成専用窯を築窯
【作品紹介】
出嶋さんの青ソーダマグです。
青ソーダは瑠璃釉を施した上にソーダ釉がかかり、上部の釉が下がって生地の白土が表れる手法で、白と青のグラデーションがとても美しく、(私はですが)眺めているとまるで深い海の底にいるような静けさと穏やかさを感じられます。
出嶋さんの取り組まれているソーダ焼成は1点ずつの差異が生まれやすく、それがとてつもなく魅力的な作品になっています。
今回は、納品いただくにあたり、様々な形をお願いしました。
大きくは、青ソーダ、白ソーダ、緋ソーダの種類がございます。
どれも味わい深い作品ですので、ご自身のご褒美や贈り物にもピッタリです。
あなただけの1点ものを是非探してみてくださいね。
※商品の色味は、撮影環境やお使いのモニターにより異なる場合があります。
※作品紹介には個人の感想も含みます。
【作家様より】
気化釉とは下絵付けのみをして無釉で窯詰をし、昇温した段階で塩や重曹を窯の中に投入、熱分解で生じたナトリウムが土に付着し再結合することで釉薬になるという技法です。15世紀くらいからドイツのライン川流域で焼かれ始め、日本には明治期に伝わりました。大気汚染が原因で現在は塩釉の大規模な生産は世界的に禁止されており、その代替法として重曹に置き換える手法(ソーダ焼成)が1960年代にアメリカで生まれ世界中に広がりました。(塩は塩素ガスが発生、ソーダは二酸化炭素のみ発生)
塩は投入・化学反応の際に窯全体にくまなく広がるという特性を持っており、ソーダは反応が弱く全体というよりは炎に乗っかって窯の中に行き渡るという特性があります。
窯の中に直接釉薬成分を投入することから、窯が非常に傷みやすく、日本ではほとんどその実践はされていません。
これは海外では窯を作家自身が作るのが当たり前で、日本では窯屋さんが作る場合がほとんどだという理由があると私は考えています。
私は2015年に渡英し、通常の釉薬とも併用し、ソーダによる窯変を一つのテーマとして製作する手法を学び、現在実践しています。
同じモノが取れないという点や焼成中にムラやキズが出やすいという点はデメリットですが、1点ずつに差異が生まれそれぞれに違った魅力を見出せる点が魅力だと思います。